在宅補完計画
2021年も2か月が終了しようとしている。
年始早々、緊急事態宣言が発令されていたが、私は通常通り出社をしていた。
会社からは、「できるだけ直行直帰、オフィスの密を減らせ」という指示は出ていたものの、〇割削減などの数値目標は掲げられていない。
一方、売上・粗利といった具体的な数字を背負って毎日を過ごしていた。
妻は今年に入って一度も出社することなく、在宅勤務をこなしている。
出社率7割削減という目標が提示され、未達の部署については指導が入るという。
妻のいる部署はバックオフィスなので、出社しなくとも業務は回る。
しかし、朝から晩まで一日中ダイニングテーブルで過ごすのは大変そうだ。
私にできること。
それは、世の中のコロナウイルスを完全に駆逐することでもなく、妻を営業部に異動させるよう会社に脅迫状を送ることでもない。
少しでも、在宅勤務の環境を整えてあげることだ。
えらDELL倶楽部
私の勤める会社では、福利厚生の一環として、「選べる倶楽部」という半年に1万円分のポイントを付与される。
旅行代金やスポーツ大会の参加費用、カルチャースクールの参加費に充てることができるが、半年を経過してしまうと失効してしまう。
(社会人1年目の時に、失効させてしまった苦い記憶がよみがえる。)
そして、コロナの影響もあり、在宅勤務で使用するための機器購入にもこの補助金が使用できることになった。
3月末で、このポイントは失効する。
残り1か月で使い切るためにも、この補助金を活用することにしよう。
妻のPCはDELLのため、互換性のいいように同じメーカーにそろえることにした。
税込み18,000円程度だ。補助金を使えば10,000円を切る。仕事上、こういったオフィス機器を扱うことの多い私は、変換ポートの種類やノングレアかどうかなど、イキリながら確認し、発注を押した。
発注後、3週間経っても届かなかったため、DELLのサポート窓口に問い合わせると、2日後にレスが帰ってきた。
デルサポートの千蓮花さんが回答してくれた。花の妖精みたいな名前だった。
妖精が回答をしてくれた2日後には、モニターが届いた。
デケえ!
モニターが届いた。立派な箱に入っている。いつもならお客様に納品するであろうものが、自宅に届くというのは新鮮な気持ちになった。
設置した。デカい。自宅のリビングに置くにしてはデカすぎたのか…そして、オシャレな家に飾られた、キャラクターものの壁掛け時計のように、リビングの雰囲気を台無しにしている。
これは微妙か…
いや、否である。
画面が大きければ、PC上に、Windowやアプリケーションをたくさん開いても、並べることができる。今まで小さい画面で仕事をしていた妻のストレスを、少しでも減らせられればよい…そのために購入したのだ。
今まで、「オフィス機器」と呼ばれたハードウェアは、言うまでもなく「オフィス」「事務所」という場所に置かれるのが一般的だった。しかし、働く場所が多様化して、自宅やカフェでの仕事も増えている。
今後のオフィス機器は、事務所に置くものではなく、家庭やモバイルになることは間違いない。自宅に置いてもオシャレなデザインであったり、リュックに入るような軽さなど、オフィス機器にも、コロナ禍での在り方を求められているのではないだろうか。