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お遍路第一弾

お遍路21日目

お遍路21日目
2016年03月28日

晴れ時々曇り
歩き距離:37.9km
※電池切れで計測していなかった場所あり
参拝札所:41.42.43

5:58
起床。

何度か寒さで起きてしまった。ここは標高が高いので寒さを感じやすかったのかもしれない。

そして、ノドが痛い。風邪をひいてしまったかもしれない。
たが、今日が最終日だ。
最後まで耐えよう。

6:29
朝食にコーヒーと、以前お接待していただいたドーナツを食べる。
このドーナツは甘夏の重みにより、既にぼろぼろになっていた。
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6:40
出発。
そして、携帯の電池が切れる。

7:25
松尾トンネル横から入っていた山道の頂上に到着。これくらいの山道は余裕だ。

8:25
甘夏を食べる。
昨日よりも苦さが増している気がする…

ちょっと待てよ。

昨日、甘夏を一つ食べ、二つをジュースにし、二つお接待で配った。
今日一つ食べた。

200円分の甘夏は堪能したはずだ。

そして今、不味く重い甘夏を五個も運んでいる。
もういいんじゃないか?

私は近くの川に、持っていた甘夏を全て捨てた。

川に浮かんだ甘夏はヘタをこちらに向けていた。
私のことを見ているような気がした。

9:02
携帯の電池が復活する。

腹ごしらえにすき家に入る。
朝から空いている店は本当に助かる。
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9:59
宇和島市内。
都会だ。
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10:26
JR宇和島駅。
デカい。
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今夜はJR沿線に泊まる予定だが、無人駅か心配だ。

そして、納経所の閉まる17時までに43番札所に到着できるか不安になってきた。少し、歩みを速めなければ…

12:50
41番札所龍光寺を参拝。
時間に焦りすぎて、門前での撮影を忘れるというミス。

落ち着け、おれ。
焦っては、いい参拝など出来ない。

13:37
42番札所仏木寺を参拝。
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参拝後、目の前の休憩所で休憩。かなり足が痛くなってきた。マメもできている。

また、この休憩所で、福岡からのお遍路さんと喋る。テント野宿&自炊でリュックは20kgあるそうだ。
歳は、おそらく70近い。

このお遍路修行で、タフなおじいさんおばあさんをたくさん見た気がする。

14:02
歯長峠に入る。
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14:19
「きついのは最初だけ」
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なるほど、さて登ってやるか!
と階段を駆け上がると、いきなり通行止めになっていた。
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降りて、国道を歩く。

14:38
歯長トンネル。
風が強く、かなり寒かった。
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14:43
西予市入り。
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14:49
山道を駆け下りる。
下りの山道は勢いに任せて、走るように駆け抜けた。
そして杖を見ると、先っぽの布の部分が消えていた。
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おそらく、駆け抜けた衝撃で抜け落ちたのだろう。
少し恥ずかしいが、仕方ない。

15:43
風が強い。笠がなんども吹き飛ばされそうになり、イライラしてきた。
リュックに笠をくくりつけることに。

そして、鼻血が出る。
チキショー!
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15:51
43番札所まで、3.1km。
そして、タイムリミットは1時間…
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くそー!
歩くしかない…!

16:18
あと0.8km。
17時も迫ってきた。
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16:48
43番札所明石寺を参拝。
写真は境内にいた、寺好きニュージーランド人に撮ってもらった。
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間に合った。

16:57
この寺にお遍路グッズが売っているとのことだったので、知り合いの人に購入を頼まれていた金剛杖を購入する。
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17:30
ニュージーランドのおじいさんと歩いて、JR卯之町駅に到着。思い出の品として、納め札をあげた。
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そしてこの、寝床の予定だった卯之町駅は有人駅だった。
どうしよう。

タクシーの人によると、次の上宇和駅は無人らしいので、そこまで歩くことにする。

17:47
駅前のベンチで休憩。

足が痛い。
人生で一番でかいマメだ。
赤く腫れ上がっている。
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次の駅まで2kmだ。最後の踏ん張りを見せよう。

18:40
「やすい食堂」で食べた天ぷら定食。
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他にお客さんは一人いたが、その方が富士フィルムで働いていたそうだ。
私の勤務先はその子会社だが、すこし縁を感じ、話が盛り上がった。

そして帰り際、女将さんがお接待してくれた。
ゆで卵三つ、かまぼこ、
そして甘夏…ではない、文旦だ。
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19:57
JR上宇和駅に到着。
足も限界だ。
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そして、待合室。
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思った以上にオープンだ。
最後の寝床にふさわしい。

20:07
ベンチに座っていると、目の前の線路を2匹のタヌキが横切った。
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20:34
上宇和駅のトイレの流し。
全く水道管が機能していなかった。
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21:31
寝る用意はできた。

食堂の女将さんによると、朝方は霜注意報が出るらしい。

最後の最後に凍死するのは嫌だ。
必ず明日、目覚めてやる。

そして、電車に乗って、宇和島駅まで行き、バスで神戸に帰るのだ。
必ず帰る。
おやすみなさい。

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最後の最後までお接待をいただき、人の温かさに触れることができた。

これで、お遍路で寺を回ることはない。
あとは家に帰るのみ。

だが、まだお遍路修行は終わってはいない。
家に帰るまでがお遍路だ。

明日、無事に元気な姿を皆さんに見せたい。

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