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お遍路第一弾

お遍路20日目

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お遍路20日目
2016年03月27日

晴れ時々曇り
歩き距離:56.1km
参拝札所:40

4:20
起床。
20日目にして、野宿のことがわかってきた。

朝3~4時頃、寝袋内が冷え始め、ひざと肩に寒さを感じて起きてしまう。
その時点でカイロを貼らないと、そこから寝る事は難しい。

今晩は、寝る前から両肩と両膝にカイロを貼って寝てみよう。

そして、
嬉しいことにトイレで起きることはなかった。正露丸の力だ。

4:57
出発。

5:19
近くのローソンでカフェオレを買い、持っていたメロンパンスティックと朝ごはん。
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5:31
40番札所に行くには山を越えなければならない。
だが、この暗さで山に入るのは少し怖い。
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そこで、夜が明けるまで7号線で西を目指し、明けてから山に入ることにする。

5:45
あっという間に夜は明けた。
ここから、山に入ろう。
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6:30
山道を行く。
時折、バーンと銃声が聞こえる。狩猟だろうか。
音が怖いし、流れ弾に当たることはないのだろうか。ビビりながら進む。
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7:11
無事に車道に出る。
そして、すでにここは愛媛県内だった。
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8:38
万倉簡易局近くの休憩所で休憩。
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そして、この休憩所でまさかの再会。
椅子の近くに落ちてあったのは、

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いつかの、マメ対策グッズだった

10:26
40番札所観自在寺を参拝。
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納経所で住職さんから、ちかくの大樹というレストランが美味しいと言われ、そこに向かうことにする。

10:37
大樹が11時からオープンだと住職さんに言われたので、道の駅「みしょうMIC」で時間つぶし。
なので特にここでは何もしていない。
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11:03
大樹についた。
大樹は11:30からオープンだった。
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せっかく待っていたが、これ以上は待てず、先に進む。

11:21
近くにレストランジョイフルがあったので、そこに入る。

チキン南蛮定食、638円
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意外とうまいじゃないか。

13:01
なかなか眠たくなってきたので、景気付けに、無人販売所で甘夏を買う。
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(今となっては、ここから全て狂い出したのだ…)

11個で200円という破格の値段だ。そして、5キロくらいありそう。重い。

購入した直後、お遍路さんとすれ違ったので一つお接待であげた。

「お兄ちゃんの気持ち分かる~食べたいんやけど、こんなにも要らないもんね~」

おじいさんはそう言うと立ち去った。納め札はもらえなかった。

甘夏を早速食べてみる。
皮が硬く、食べづらい。

どうにか皮をむいて口に運ぶ。

すっぱい。甘さもあるが、すっぱさが勝っている。
果肉は一粒一粒が大きく、ジューシーだ。

13:27
落ち着け。これは多すぎる。
甘夏が両ポッケに一つずつと山谷袋に三つ、リュックに三つ、カバンにくくりつけた袋に二つ入っている。
重たい。

どうにかして軽くできないだろうかと、休憩所で考える。

とりあえず、こんなに多くの甘夏を持つことはこれからの人生で無いと思ったので、記念撮影をした。

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作品名「甘夏会議」

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作品名「甘夏と私」

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作品名「甘夏の呪術(真ん中に置かれたものが、皮がむける)」

そして考えた結果、ペットボトルに甘夏の実を詰めて、振ってジュースにすることにした。

13:58
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時間がかかったが、ペットボトルに詰めることができた。
これでも2つしか甘夏を消費できていない。

少し振って飲んでみた。

苦い。
あの甘酸っぱさはどこにいったのだろう。

落ち着け、まだ諦めるのは早い。三ツ矢サイダーを入れて、フルーツポンチ的なものにすれば、美味しく食べられるのではないだろうか。
近くに三ツ矢サイダーは売っていなかったので、カバンに甘夏ボトルをしまい、出発する。

14:21
内海トンネルの歩行者用トンネル。
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ちなみに、左手に持っているものは甘夏です。

14:55
温泉「ゆらり内海」に到着するも、今入ってしまうとこれ以上歩きたくなくなってしまう。
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そこで、ここから15km先の温泉に入ることに決める。

14:57
お腹が減り、持っていたパンを食べる。
カバンの中で甘夏に潰されたソーセージとクロワッサン。
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15:06
自販機で「いろはすサイダー」を発見し、これでフルーツポンチを作ることにする。
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入れた。
きれいな感じ。
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飲んだ。
本当に予想通りの味だった。
特に美味しいわけでもない。

15:21
すれ違ったお遍路さんに甘夏をあげる。

「いっぱい買って、重たいんやろ~。じゃあ一つもらおかな。」
と、お接待した側がされている側のような口調のおじさんだった。
案の定、お札はもらえなかった。

15:27
宇和島市入り。
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ちなみに、左手に持っているのは甘夏だよ。

16:46
嵐坂トンネルを抜けたところにある休憩所で休憩。
アヒルがいた。
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17:01
牛がいた。
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そして、甘夏ボトルは時間がかかる経つにつれ不味くなっていく。
クーリッシュのように、ペットボトルを潰しながら果実を食べていたが、もう限界だ。
ごめんなさい。
残りの甘夏は残さず食べます。

18:10
お食事処「手づけ一本」で食べた生姜焼き定食。
こういうシンプルなのが1番うまいのだ。
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19:18
ついに道の駅「津島やすらぎの里」に到着した。
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朝5時から歩きつづけて14時間も経っている。
疲れた。

20:30
温泉施設内の休憩所。
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4日ぶりの風呂は最高だった。そして、下着もきれいだ。
ここで、ゆっくりしてから、寝床に向かおう。

22:29
道の駅駐車場のバス停で寝ることにする。
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今日は長く歩いた。達成感を感じる。

そして、明日が実質最後のお遍路修行だ。
やはり、寂しい気分になる。

目標は43番札所を参拝すること。
おやすみなさい。
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20日間お遍路修行をして、身についた技がいくつかある。

1.コンタクトを鏡なしで目から取れる

常に鏡がある場所で寝られるとは限らない。
私はその環境下で、鏡なしでもコンタクトレンズを目から外す能力を身につけた。

まだ、コンタクトレンズを鏡なしで目につけることは出来ないので、これからの修行で体得するつもりだ。

2.大概の場所で寝ることができる

寝袋とマット、カイロさえあれば多少寒くても寝ることができるようになった。

なので、勤務先で
上司「すまない、今日は会社のロビーで寝てくれないか。」
私「分かりました。もし邪魔でしたら、ロビーの外でも寝ることができますが、どうしましょう?」
という会話ができるだろう。

3.お経を読むことができる。
一つの寺で二回お経を読むので、私は八十回お経を読んできた。
そしてついに、覚えてしまった。

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写真の右「開経ゲ」
から
写真の左「回向文」
までを見ずに言えるようになった。

坊さんにでもなろうかと考えたが、ひとまず4月からは大阪で働いてみて、それ以降に転職するかは決めたいと思う。

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