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歯医者に行ってみた(前編)

歯科患者のポリシー

17:50

仕事を終え、パソコンを閉じる。
残業癖のついている私は、こんな時間に帰っていいのだろうかと、理由のない罪悪感にかられる。
とはいえ、時間もないので、ノートパソコンを袖机の引き出しに入れ、席を立った・・・

今日は、歯医者に行くことにする。
会社の近くにある歯医者に定期的に通院している。
といっても、何かを治療しているわけではなく、歯のクリーニングで通っているだけだ。

ちなみに、
小学生のときから歯医者によく通っていたが、「行く前には歯を磨く」ことは、その頃からのルーティンである。 

歯を磨いていないまま歯医者に行くとなると、ソワソワして落ち着かなくなる。
名刺を切らしたまま営業に行くくらい、不安になる。

そのまま、事務所のトイレに行き、家から持ってきた歯ブラシと、水だけで歯を磨いた。
何人かの社員は、「ランチ後でも無いのに・・・」と、歯を磨く私を横目に見た・・・

18:05
歯医者に到着し、5分程度で診察室に呼ばれた。

歯医者椅子に座ると、40代後半のベテラン風看護師に額に体温測定器をかざされ、血中濃度を測るパルスオキシメーターを人差し指に咬ませられる。

内心ドキドキした。
こんなことでコロナにかかっていることが診断されれば、シャレにならない。

その間、実に2秒。
心配をよそに、体温36.9度、酸素濃度は正常だった。

その後、歯茎の溝や、ぐらつきなど、テンプレ項目をチェックしていく。
「きれいに磨けてますね・・・」
看護師に褒められる。プロが見ての誉め言葉なのだから、彼女が放った言葉に偽りはないだろう。

しかし、続けて看護師は言った。

「ただ、歯石が結構たまっているので、きれいにしてきましょうか」

そうはっきり言ってくれればよかったのだが、
気まずそうに少しへらへらしながら「歯石がたまっているのでwww」な感じだったので、余計に恥ずかしさが増した。

看護師は、今日は表面、来週は裏面の歯石を取ろうと提案してきた。
これは、私の歯石が多すぎるのか、それとも歯科医師の策略なのか・・・

さらに、歯のへこんでる部分が一部黒いということで、虫歯チェックのため、次回レントゲンを撮ることになった・・・


来週の予定もきっちり抑えられた。
気軽に歯のクリーニングで来たのだが、来週も通院することになってしまった。
まあ、虫歯は嫌なのだが、また来なくてはならないのかと思うと、面倒さが勝つ。

会計を済ませた。
本日のお会計は3,000円だった。

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