17:49
吹田市のワクチン接種会場に到着した。
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続々と同僚がワクチンを打ち始め、私は焦りだしていた。
ワクチン接種に対して否定的な考えだったからではなく、予約が取れないという理由から延びていた。
吹田市は30歳以下は9月1日から予約開始ということもあり、1日にWEBサイトにログインするも、9月は全て埋まっていた。
しかし、通勤中にサイトを見ると、今日に一枠だけ空きが出ていたので、無事に予約できたと言うわけだ。
ガースーによると、長く続いている緊急事態宣言は10月からは全面解除になるらしい。
行動の制限が無くなるとはいえ、コロナは無くならない。
このタイミングでワクチンを接種できるのは、毎日の安心に繋がるだろう。
一点、懸念点としては、私が注射が苦手だということだった。
社会人一年目の健康診断で、採血された後にぶっ倒れたことがある。
気持ちが悪くなり、待合室のウォーターサーバーから水を口に含んだが、そのまま後ろにぶっ倒れた。
一瞬視界が白くなり、再び目に映ったのは、10名ほど輪になって私を覗いていた看護師と、天井だった。
そんなこともあり、会社の健康診断の日は毎回憂鬱だ…
今日のワクチン接種も憂鬱だ…
今日の予防接種はなんとも無いことを祈っている…
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吹田のメイシアターに訪れるのは初めてだった。
周りのベンチには何人かが座っており、広場部分には学生がダブルタッチをしていた。
建物の入り口には、ワクチン接種会場と看板がたてられている。
17:54
一階のホールにパイプ椅子が40脚ほど並べられている。
ホールには「市職員」と書かれたビブスだけでなく、「看護学生」もいた。
ビブスの右下には大阪大学と書いてあった。
すでにワクチンを接種予定の30名ほどが座っていた。
年齢性別も様々である。
椅子に座るや否や、看護学生が声をかけてきた。
「予診表を確認させて頂きます。」
自宅を出る前に記載していてよかった。
難なく確認をしてもらう。
17:58
「それでは、18時からの予約の方の受付を開始いたします。」
椅子に座っていた人々が立ち上がり、受付の列に並ぶ。
私は列の後ろの方に並んだ。
ワクチン接種券、予診表、身分証を受付に確認してもらう。
「えっとー、18:15からのご予約ですね。」
再び待合の椅子に通される。
恥ずい。
18:04
先程並んだ受付の奥から、18時予約の人たちが出てきた。
ものの5分程度である。
かなりのハイペースでワクチンが接種されているのだろう。
18:13
ようやく、18:15の接種開始の受付が始まった。
列に再度並び、先程の3点セットを確認してもらい、奥へと進む。
接種会場内は、多目的室のような広い部屋をついたてで仕切ったようなところだった。
床にはカラーテープで進行方向の矢印が貼られている。
「①接種券確認」と書かれたところに並ばされる。
順番が来ると、再び3点セットを確認される。
徐々に注射されることが現実味を帯びてきた。
足裏に汗をかいている。
残りの人生であと何回注射を打つことになるのだろう。
100回か200回か…
中学生の時にみた「蚊の口のような細い針を開発している」というネットニュースがフラッシュバックする。
10年以上経った今でも実用化されていないということは、技術的にも難しいのだろう。
問診室に進むように促された。
中には、医者らしき人が座っている。
フルネームと誕生日を言わされる。
問診表も確認される。
「今までに薬を飲んだり、注射や採血したりで気分が悪くなったことはありますか?」
“いいえ、ありません”
この難しい質問にウソをついて乗り切った。
回答までに0.3秒ほどの間合いがあったが、この医者が気づく由もなかった。
「若い方は、1回目でも熱とか頭痛がする人がいるんだけど、その時の薬とかは家にあるかな?」
この質問にも、“ありません”と答えた。
もちろん、これは強がりではない。
解熱剤くらいは置いておく方がいいとアドバイスをもらった。
※その後、帰宅後に妻に話すと「しんどい時にこれ飲んでね。って買ったこと言ったやん」とガッカリされた。
そのまま接種室に進む。
女性の看護師だった。
再度フルネームと誕生日を言う。
「利き手じゃない方に打つねー」
左手の方に近い部分をアルコールで拭かれ、
針が入った。
インフルなどの予防接種と比べて、液体の注入の時間が長く感じた。
やはり、打っている時は痛い。
しかし、あっという間に終わった。
18:23
ワクチンを打ち終わり、休憩室に通された。
今は、この記事を書いている。
あっという間という表現がぴったりだ。
待っている時間の方が何倍にも感じた。
ワクチンを打つこと自体いい気分ではないが、これで重症化が避けられるのであれば、我慢もできよう。
第一回のワクチンはこれで終わりだ。
明日一日は、副反応も考慮して、ゆっくり過ごそう。
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23:44
思っていたよりも、打ったところが痛い。
よもやよもやだ…
(続く)