お遍路14日目
2016年03月21日
晴れ
歩き距離:44.0km
参拝札所:34.35.36
4:00
寒さで目がさめる。
壁と天井屋根があるにもかかわらず、ここまで寒いとは…
5:20
誰かの読むお経で起床。
怖いわ。
まだ外は真っ暗なのに。
5:56
出発。
7:29
34番札所種間寺を参拝。
7:56
町の中に、ものすごい角度で設置されたソーラーパネルを発見する。
と思いきや、どうやら太陽の向きによって角度が変わる太陽光発電のようだ。
8:17
土佐市入り。
この後、すぐに迷うがおじいちゃんに道を教えてもらい、しばらく話しながら歩く。
今年で90歳らしく、声デカすぎの元気すぎるおじいちゃんだった。
8:45
腹ごしらえにマクドに入る。
これで490円だった。
昔に比べ、だいぶんバーガーが小さくなった。
10:10
35番札所清瀧寺を参拝。
10:54
次のお寺に向かう途中、小学校低学年くらいの女の子が、お茶を接待してくれた。
お札とチョコをあげた。
11:05
用水路に人参とみかんが流れていた。
11:19
お遍路の格好をしていると様々な人に声をかけられる。
他のお遍路さん、サラリーマン、農家の人…
そして今日は、エホバの証人の人に声をかけられ、おなじみの冊子を渡された。
「宗教を超えて、私たちの活動を知ってほしい」のだそう。
ありがとう、エホばあさん！
このブログで、宗教的発言をするつもりは一切ないが、気づいたことを記しておく。
冊子内の「終わりの近いことを物語る世界の劇的な変化」の部分で、
「かつてないほどに道徳と社会の崩壊が進む」を表したイラストが、同性婚をしたカップルだった。
徐々に同性婚が認められ始めた現代の世界は、エホバの証人が夢見た世界とは違うのだろうか。
12:43
青龍寺への距離に疑問を投げかけている道標。
13:35
昼飯にラーメンとチャーハンを食べる。
14:03
宇佐大橋を渡る。
橋の上で、おじいさんに声をかけられる。
話を聞いているとそのおじいさんは、
・小学校しか卒業していない。
・パナソニックの前身会社、カシオ計算機、三菱系企業など30社ほどで働いた経緯を持つ。
・売り上げ日本一を5回達成。
・世界の哲学者の本を読破した。
・5000人ものお坊さん、大学教授に対して、仏の教えに関する論破バトルで負けなし。
というハイスペックおじいさんだった。
そして、おじいさんに「法華経が最強」というお話を1時間弱くらいして頂いた。
有意義な時間だ。
15:25
土佐龍温泉で汗をながす。
身体を清潔にしておかなければ、私のように足に病を患う。
2日に1度くらいは入りたい。
15:52
36番札所青龍寺を参拝。
ここから、8kmほど離れた所に寝床があるらしいので、そこを目指す。
16:14
横浪スカイラインを歩く。海と空、山を一度に楽しめる。
ただ、ドライブやツーリングなら楽しいかもしれないが、お遍路にとっては歩道のない危険な道でしかない。
16:26
須崎市入り。
16:35
道端で休憩。
奥に猫がいた。
休憩している間、頭文字Dに出てきそうな車が、爆音を立てて通り過ぎていった。
危険だ。
早く寝床に行かなくては。
16:51
今日のお昼の選抜甲子園を沸かせた明徳義塾の看板。なかなか通いづらそうな場所に位置している。
17:43
いつまでこの道を歩けばいいのだ。
もうだいぶ暗くなってきてしまった。
そして、頭文字Dがぶんぶん私の歩く隣を走り抜けていく。
スカイラインを歩き出して、同じ頭文字Dの車も何度か見た。
何周もしているのだろうか。
とりあえず、早く寝床に行きたい。
17:56
寝床の武市半平太像までたどり着いた。
ここならトイレもある。
そしてここの駐車場に、既に頭文字Dが5台ほど停まっていた。
どこまでも頭文字Dは私を悩ませてくれる。
18:00
近くに寝床になりそうな場所を発見した。展望台だ。
眺めもいい。
こんな感じで寝ることにする。
19:24
寝る用意はできた。
先ほどトイレに行くついでに駐車場を見ると、頭文字Dの仲間が増えて20人位になっていた。
こうして寝袋に包まっている間も、駐車場の方から爆音が聞こえる。
いや、彼らは趣味に没頭するしているだけ。
なにも悪くないのだ。
おやすみなさい。
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昨日の昼の時点で、「フリースジャケットいらんな」「スキーの手袋も家に置いてくれば良かった」と思っていたが、
今朝の冷え込みでガラッと考えが変わった。
やはり、朝方は想像以上に冷えるのだ。
明日もおそらく寒いだろう。
山の上で、海も近い。
しっかりとカイロを貼って、寝ることにする。