お遍路9日目
2016年03月14日
雨のち曇
歩き距離:27.5km
参拝札所:24.25
22:30
足の痛さとともに目が覚める。痛くて起きるのも珍しい。
足に湿布を貼る。
そこに外からゴキブリがやってきた。
なかなかの田舎なので、普通なことである。
しかし、私は奴を殺すことはできない。
お遍路の十戒の一つ「不殺生」があるので、殺せないのだ。
そっと、靴で外に追いやる。
夜中噛まれなければよいが…
6:20
起床。
時計などかけなくても、勝手に6時半頃に目がさめるような身体になってきた。
外は雨だ。風も強い。
そして、携帯は死んでいる。
7:30
あと10分したら雨が止むのでは、とグダグダしながら出発。
雨が止むことはなかった。
8:25
ミカド食堂で親子丼を食べる。
写真は携帯が死んでいて撮れなかった。
8:52
Family Martかと思って近づいたら、YAMADA STOREだった。
9:49
夫婦岩?
風が強すぎて、撮ってる場合ではありませんでした。
10:49
バス停椎名の待合室で休憩。
ここは毛布や座布団がある少し進んだ待合室。
外は暴風雨だ。
時折吹く突風で足を持っていかれそうになる。
そして、被っている笠がすぐとれる。
11:55
お腹が減ったということで、何か買うつもりで近くの饅頭屋に駆け込む。
すると、女将さんに見栄えで売り物にならないものを接待していただいた。
12:55
室戸岬の弘法大師像。
ついに、歩いて室戸岬まで来ることができた。
13:01
少し寄り道。
室戸阿南海岸国定公園にある、弘法大師行水の池。
13:13
もう海岸国定公園は充分。
お腹が減ってるわ、寒いわでイライラして、単なる岩の小道に感じる。
あと亜熱帯植物ゾーンと深海ゾーンも残っている。
お遍路道に戻る。
13:58
24番札所最御崎寺を参拝。
このあと、雨は小降りに。
風は依然強い。
15:00
お腹が減りすぎて、イライラしてしまい、これではいけないと、
携帯でレストランを調べる。
近くの海の家でのぶりの照り焼き定食。
すごいボリューム。
うまかった。
16:26
25番札所津照寺を参拝。
もう風も止み、空には晴れ間が見える。
私の心も、今の空のように晴れ渡っていた。
天気は人の心を左右することを改めて感じる。
16:35
室戸市街。
なぜだが、非常に落ち着く。
この街が好きだ。
17:13
今日は、「元大橋東詰休憩所」というところで寝ることにする。
明後日に山があるので、明日の泊まる所などを考えると、今日進みすぎても意味がない。
かつて泊まったところで、1番オープンだ。
明日、雨が降らないことを祈ろう。
17:36
今日もお疲れ様。ファンタで乾杯。
風呂にはありつけなかったが、1日くらい屁でもない。
潮騒と車の音と眠る。
=============
何かが虚しい。
私の1日は、朝起きて、歩いて、寺を回り、寝床を見つけて寝る。
それを9日間も行った。
修行ということを込みで考えても、なにか淡白な1日だ。
友人たちはどのような1日を過ごしているのだろう。
とはいえ、もしお遍路をしていなければ、
お昼頃に起きて、
キャンディクラッシュをして、
クラブミュージックを聞いて、
気づけば晩御飯の時間になってて、
寝る時間までYouTubeを見ていただろうから、
そのような生活よりかは良い気もする。
このお遍路修行中に、遍路の意義を見出したい。