お遍路6日目
曇
歩き距離:39.6km
参拝札所:21.22
6:22
起床
夜中に風が出てきたせいで、何度も寒さで起きてしまった。だが、案外疲れは取れている。
7:07
一緒に泊まっていた金丸さんの約20分後に、私も21番札所太龍寺に出発。
忘れ物だろうか、休憩所に金剛杖を発見する。英語で名前が書いてある。
このまま、休憩所にずっと杖だけあるのもなにか可哀想なので、太龍寺に持っていくことにした。
境内でお遍路さんとすれ違ったので挨拶をすると女性の外国人だったので、
「You lost stick?(杖をなくしましたか?)」
と聞くと、Yesと返ってきた。
うまく話せはしなかったが、感謝されていることはわかった。こんな奇跡もあるものだ。
9:40
下山中の写真。登るのもキツイが、降りる方が足にダメージがかかってもっと辛い。
しかし、コンクリートなだけまだマシだ。
コンクリート大好き!
ところで、太龍寺を参拝できたことで、
13番焼山寺
20番鶴林寺
21番太龍寺の
「三大お遍路ころがし」を制覇した。
11:56
大根峠の登りきったところ。左のカラフルな布には、お釈迦様とタイ語(?)が描かれていた。
12:35
なにかおしゃれな休憩所。
ここも風通しを重視しており、隙間風がすごい。
お遍路が風から逃れるすべはないのだ。
12:45
足が痛くてたまらなかったが、水道を発見。
足をクールダウンさせる。
13:45
汗はかかないが、どうにも甘いものが飲みたくなり、清涼飲料水を購入。
甘いジュースは疲れやすくなるそうだが、飲んでしまう。
14:57
釘打トンネル。
車道と歩道の間にフェンスが張られている。
お遍路に優しいトンネルだ。
昨日の金丸さんとの会話で言われたのが、私の靴がヤバイということ。裏の突起はすべすべになってしまっている。
この足痛もこいつのせいかもしれない。
そして、寝床で決めたことだが、明日の日和佐で新しい靴を買おうと思う。
ナイキのスニーカーよ、
これ以上お前は闘えない。
17:04
JR由岐駅近くの食堂で食べた「焼き魚定食」800円。美味しかった。
この辺りで寝られるところはないかとマスターに聞くと、駅の待合室が寝られるとのことなので、そこを目指す。
17:51
ビーチの近くにシャワーを発見。
お湯だったら入ると決めたが、水だった。
あえなく断念。
18:01
寝られそうなところを見つけたが、もう少し歩けそうなので、ここは素通りした。
18:25
寝所予定だったJR木岐駅に到着した。
待合室はいい感じなのだが…
お遍路が駅で寝るには、
①終電までは起きておく。
②始発までには出る。
というルールがあるのを、以前お世話になった、お遍路ベテラン藤井さんに教わっていたので、
これだと、5時くらいには起きておかなくてはならない。
もっと遅くまで寝たいので、泣く泣く他の場所を探す。
18:44
近くに休憩所を発見し、ここで寝ることにする。
水道、電気を完備している。
寝支度をしていると、近くに住んでいるおばあちゃんが、カイロを持ってきてくれた。
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私は2つのことに苛まれている。
一つは足のマメのことだ。
2日目に、マメの皮切り術をした部位が、なかなかグロテスクな見た目になってしまった。無論痛い。
みなさんにお伝えしたいのは、
マメは中の水だけ抜いて、絆創膏を貼るのが1番だ。皮切り術は蛇足だった。
もう一つはお風呂である。
もう丸2日お風呂に入っていない。
下着も、明日で3日目に突入する。
足もなかなかくさいし、グロテスクだ。
もはや、どこまで粘れるかの耐久レースの気分だが、
23番札所薬王寺のある日和佐で、温泉に絶対入る。
下着も替えてやる。靴も買ってやる。キズパワーパッドも買ってやる。
そして、薬王寺を参拝すると徳島県の23寺を制覇だ。
今日も寒いが、どうにか夜を越せるように祈ってくれ。
おやすみなさい。