お遍路2日目
晴れ
歩き距離:40.2km
参拝札所:2.3.4.5.6.7.8.9.10
6:10
突然の体の痒み、虫の羽音、空腹などで2時間に1回ペースで起きていたが、どうにか夜が明けた。
寝袋は結構快適だった。
前日に買っておいたミルクフランスを朝食に食べる。くそまずい。
7:30
2番札所を後に。
先日お世話になった副住職に挨拶。
8:23
3番札所金泉寺を参拝。
8:56
4番札所大日寺への道で迷う。ここで時間を食うのは痛いと思っていると、
文字は人を安心させるのだ。
この「へんろ」の字がなければ、私は不安に苛まれていたことであろう。
文字の持つパワーに触れた。
9:02
険しい道。
お遍路道の約1割は、舗装されていない悪路だそうだ。これが、その1割だろう。
9:40
4番札所を参拝。
10:17
5番札所地蔵寺を参拝。
11:13
ようやく、ご飯処を見つける。
この「ハッピー食堂」のラーメン大はマジで大だった。
隣のおでんは、おそらくサービスだろう。
まあまあうまかった。
12:19
6番札所安楽寺を参拝。
12:50
7番札所十楽寺を参拝。
13:18
温泉を見つける。
2日分の汗と汚れを落とすのは気持ちがいい。
しかし、新しい下着を履くのがもったいないと感じ、裏返して同じものを着る。
またここで、おじいさんから
「ジュースでも買って。」と200円を渡される。(「お接待」と言う)
お遍路中は、お接待は基本断らないという決まりがある。
私は断る理由もなく、喜んでジュースをかい、お礼に「納め札」を手渡す。
(お接待を受けた際は、納め札を渡す決まりである。)
(納め札 過去にトラブルになったらしく、住所は全部書いてはいけないそうだ。)
14:53
8番札所熊谷寺を参拝。
15:30
9番札所法輪寺を参拝。
足にマメが2箇所出来ていたので、マメの部分の皮を爪切りで切除する処置を、道端で行った。
処置は成功したが、逆に痛すぎて、しっかりと歩けない状態に。
「手術は成功したが、患者は死んだ。」的な感じになった。
16:27
10番札所切幡寺に向かうための階段333段。
しんどいが、17時で納経所が閉まるので、やや急がなくては。
16:54
無事に10番札所の参拝を終える。足も大分しんどい。
17:29
「十川スーパー」でアイスを買うと、スーパーのママから、ブラックコーヒーを頂く。
また、「鴨島温泉」に無料で泊まることができることを教えてもらう。
18:08
吉野川の土手より。なかなか綺麗だった。
また、十川スーパーのママ友が、車で追いかけてきて、巻き寿司をダイビングお接待!
なんて温かいの、この町は。
18:43
あたりも暗くなってきた。
阿波中央橋という長い橋をわたる。
19:30
お好み焼き「たんぽぽ」でピリ辛焼を食べる。
セルフで焼く式で焦る。
何回も裏返して、ぐちゃぐちゃになった。
お会計をしようとすると、
私の近くのおじさん2人組が、私の分も支払ってくれたそうな。
感謝の言葉と納め札を渡す。
なにか、宗教に関して考えたことがある。
アメリカなどキリスト教国家は、募金やチャリティー活動が盛んだ。
同じく、私は仏教のもとに活動しており、様々な人が、手を差し伸べてくれる。
宗教は人を、弱者や大変な人を助けようと動かすのだろうか。
20:50
寝床に到着、
歩き遍路のみのサービスらしく、お風呂と宿泊がセットのようだ。
本日2度目のお風呂だが、今回は下着を替え、真に綺麗になった。
単に高級宿だ。
「高級宿は言いすぎやろ」と言いたいみなさん、落ち着いて。
360円で温泉と宿が付いてくる。
サービス÷コストで比べると、はるかに東京一頭地のホテルを凌駕してくるのではないかという念に駆られている。
電気がないのを除いて。
今日は、参拝者が2人で、まるまる一つ女子部屋をもらえた。
男子部屋にはコンセントもあったらしく、悔しいが仕方ない。
今は、懐中電灯の明かりの下、ブログを書いている。しかし、屋根と壁の中で寝られることに感謝しよう。